目下、ナイスビューな旅館の
ゆったりと距離をとったベッドに奥さんと横になり
備え付けの激速Wi-Fiを使って、それぞれ違うことをしている
両親が来て旅館をごちそうしてくれたのである
料理が手作り感のある、良い旅館だった
でも風呂入る以外やることないので
持ち込んだWi-Fiでゲーム実況を見るという
家とまったく同じ状況
あとはまあ据え置きのパズルを攻略したり
みんなで川の字で寝るのかもよ
て言ったら
じゃあ呼ばんでよろしい
て奥さん
常に最悪を予想しないと
それを言うなら最悪は、わたしとお義父さん、お義母さんとらんま、ていう部屋割りじゃろがい!
それは最悪だ…
とか話していたけど
2部屋とってくれていた
メシ前には両親と4人で、相撲見ながら少し飲んだ
すまない
ありがとう
給料日が26日なので超がまんしてその日まで入ることにしたのだが
給料用意してなくて結局次の日に受け取りに行った
3年間か!助かったよありがとう!て
骨と皮のようなマスターに言われ、拳を合わせるというチェケラッチョな挨拶をした
めっちゃ骨のみなカチカチの拳で
かったいすねー!て、ついオレは言う
車に戻って封筒を開けると、「3年間ありがとう 元気で」て明細に書かれてあって、普段より20,000円近く多くなっていた
あっざっっ…す
TSUTAYAに行って、奥さんとおそろの手帳を、仕事用に買ったりした
他のバイトのお母さんからは餞別で酒をいただいた
キジが鳴いていた
アースカーっていうめんどくさいこと一切抜きのレンタカーシステムがあって
今朝それで軽トラ借りて、家の粗大ゴミを捨てた
スマホで解錠するやつ
粗大ゴミは前日から積み込んで、小雨の中2往復
おじさんたちにズルズルと軽トラから引き降ろされてガチャガチャとはかりに乗せられ
最後にコンテナに投げ入れられるこたつや布団やソファや洗濯機などを見ていると
さすがに物悲しい
でも捨てたことで引っ越し大詰め感が出てきた
今月いっぱいでなんとか終わらせたい
木曜の夜はプロのミュージシャンと最後の飲み
まあライブで都会行くので呼びます、と言われ
田舎での友達はらんまさんしかいなかった、て軽く泣かれながらハグされる
腕一本で食っている人はたいてい気難しい
が、無条件に尊敬はしている
最初にバイト先の焼き鳥屋に行って、次に別の焼き鳥屋に行ったのだが
バイト先の方でちょっと無理して飲んだせいで、後の店でなにも飲めないどころか何年ぶりかに吐いてしまった
肝臓の処理が追いつかなくなると胃をフリーズさせてとりあえず吐き出させようというのか、て
冷静に身体の仕組みに感心しつつ吐いた
その後遺症がまだ少し続いている感じがする
食べたものがすぐ下におりていかず、溜まっている感がある
店の人が山芋揚げを包んでくれて
次の日の朝もそもそ食った
最近はそんなかんじ
そろそろお金やばいが富山旅行には行っておきたい
車はディーラーに売ることにした
ビッグモーターにも行ったけど、まさかの同じ値段だった
それなら世話になった方に売る、て
しつこく食い下がる営業の人にらんまは正直に言い放った
その25万が入金された時、この田舎に越した時から始まった貧乏夫婦生活は幕を閉じる