隣町まで迎えに行った
そこにある、5人しか入れない洋食屋のカレーを
ついでにまた食べたくて
奥さんはまだどこか定まらない顔をして
ファミマの前に立ちつくしていた
まずはスタバで話をする
昨日はパンイチでワイン飲みながらテレビ見てどん兵衛食べたの。
そうか。
らんまが何を言っても、いまは悲しく聞こえる…
大丈夫だよ。
予約したから、て言って洋食屋に入り
予定通りカレーを2人で食べてたら
奥さんはやっぱダメだとつぶやきつつポロポロと泣き続けた
食い終わる頃に店のお母さんも気づいて
あらまあどうしたの懐かしかった?
とか
そうなんです。
激しく嗚咽するので途中で止まりつつ
ドビュッシーの前奏曲集をかすかに聞きつつ
一言も発さず一時間半の道を帰る
着いてすぐにケーキと寿司を受け取りに行き
いったん家に置きに帰り
すぐまたタイヤ交換に出る
一時間くらいで終わって一万払って帰る
その間奥さんはずっとこたつで寝ていた
オレが戻ってすぐに
アマゾンで買った奥さんへのプレゼントと
いつのまにか3巻まで出ていた福満しげゆき氏のマンガと
奥さんのお母さんから毛布のプレゼントが届く
オレのプレゼントは
昔、奥さんがひとりごとのように欲しいと言っていた弁当箱
忘れてたみたいで喜んでた
もうその頃には普段のようすが戻っていた
かっぱ寿司は4人前
半分こしてオレは腹八分目
コメに水分が少ないせいか、店で食う時より少なく感じる
スシローがさいきん隣町にできて
平日食べ放題を始めたが思うように客足は伸びず、というか減り
疲労だけ増えて、店員は死にそうな顔してた
やる、しかない。とか言って
今頃になって上のえらい人が必死になり
いままで必死だった店員はもっと頑張れと言われる
このど田舎には回転ずし屋はここしかないのだ
必死になれとか言われても
来る客はいつも顔なじみの近所の老人や子供連れだ
普段通りにやるしかないのだ
ど田舎の高齢化と合わせて、店のスタッフの高齢化も進んでいる
ここら辺のどの店もそうだけど
きのどく