焼き鳥屋終わり

こないだ一人ぼっちで店に来た、鬼のような美人の客は
彼女がミスど田舎だったのだと
今日の客がマスターに話していたのを裏手で盗み聞きして
帰りの車内でデフロスト中にキモく検索した

スキーしに来たけど夜何もなさすぎて迷いこんできた、都会の客かと思ってた


カウンターで一人座って、顔よりでかい大ジョッキを両手に持って見事飲み干し
おかわりにグレープフルーツハイ
焼き鳥がラストオーダーなんですけど…て言った時
上目遣いにだまってゆっくりと首を振る仕草に
久々にやられたらんまである

顔が和風クラブのホステス風
着ているのがレンタルされたようなダサめのスキーウェアなのが大変よろしい


よく飲みよく食べ
駅前商店街の朝までやる馴染みの居酒屋で、最後まで一人飲み明かしてるという
無防備そうでしかしなかなか近寄りがたい
そんなミスど田舎
ちなみに他県の出らしい
普段はホテルの営業とか


あーいうの奥さんにしたら幸せだろうなァ…と
そのままのことを言う今日の客はど田舎ケーブルテレビの記者さんらしかった
44歳
仕事柄会うことが多くて、よく一緒に飲みにも行くらしい
いや、仕事のお付き合いしてる人に手ェ出しちゃいけない…だの言って帰った



70のジジーのマスターはその鬼美人のことを覚えていなかった
あの日は8時まで超満員で
いきなり台風的に全員去っていき鬼美人だけが残っていたのに
マスターはその予約なしの台風的地元客に腹を立てて
次の日の仕込みに夢中になっていたのだった
あまり忙しいとマスターは腹をたてるタイプ

今日のマスターは
昨日の休み中に寝違えたとかで
顔を固定して胴体で動いていた



記者が9時に帰って店には誰もいなくなり
久しぶりに9時半に上がった


車内でキモく検索していたので帰ったのはいつもの時間
奥さんは今夜もかわいかった

弁当屋やめてから、栄養過多のデブ気味なので
夜めしはリンゴをむいて食べる



0時前に布団に入ってお話を書こうと思うも
またETV特集を一時間見てしまっていつもの寝る時間

50年前にパラグアイに移住した伊藤家の記録
説明不可の面白さだった
NHK遊んでる





寝る
パンイチで寝る