歩道橋の下に住んでたおじいちゃん、死んじゃったらしい
自転車の透明なカバーを布団がわりにかけて寝ていて
通るたんびにうわーたくましいなーて思ってた
日用品が意外に多くて
歩道橋の下がホームセンターの一角みたいになってた
いつか話しかけてみよういつか
と思ってると
知らない間にいなくなってしまう
こないだ死ぬのを待ってる、という知らせを受けた親戚の兄さんも
自分が実家に帰ってるときに亡くなった
母親の甥にあたるわけだが
知らせを受けて母さんは泣いてた
日の当たるベランダで電話持って泣いてたわけだが
となりの家のおっちゃんが屋根のペンキを塗り替えてるところ母を見たらしく
じいちゃん死んだだかい!?
つって訪ねてきた
まあそんなかんじ
世界でいちばんカッコイイ男、
じいちゃんはまだ死んでない
帰省したときにご飯スプーンで食べさしたりとか
歩くとき支えてやったりとかした
なるべくいろいろ、やらせるようにしてるらしい
何もできなくなるから
戦争の思ひ出を聞ける状態ではなかったけど
毎日一緒にいる母さんには
エライことしてたもんだ…とかぼそっと話すことがあるらしい
ミャンマーだか東南アジアだかの現地民に新型の毒薬を試したりとか
- じいちゃんの足跡を調べる
64つながりなんで、来年の夏までにこれをテーマに調べていこう
決めた