ユーラシア漂流(長い

全然寝てない




きのう仕事終わってから、給料日恒例の
隣のカレー屋
久しぶりに社長に会えて、八百屋をやる件の進捗具合を聞く
浅草の方に店舗の売り手が見つかったけど、まだ交渉がまとまらないらしい


今は日本産の食べ物でも信頼が薄れてきてる的なことを言ってみたら
そんなことない、やはり日本産のものは安心できる、と言われて
こないだパキスタンの実家の庭で女が死んでた話をしてくれた


パキスタンでは人が死んでも病院で死因とかを調べないのだそうだ
死んだら終わり。埋めるか流すかして終わり。なのだそうで



パキスタンでは蚊が媒介する、マラリアよりは弱い熱病が流行ってるらしい
で、それにかかった女が病院に行き
どうやら間違った注射を打たれて、歩いて帰る途中で死んでしまった
死因はおそらくそういうことらしいけど
死体を拾いにきた家族はそのまま流したか埋めたかしてしまったので実際はわからない



インドもそうだしネパールも、たぶん中国もそう。
死んだらいちいちなんで死んだか、なんて調べないんですよ。



なんでなんすかね



めんどくさいからでしょ(もぐもぐ



750円でたらふく食わしてもらって店を出た
そのチャリで今度は近所の中華料理屋に向かう
なぜかおいしくないものを出すいつものコックと、バイトの幸薄そうな20歳位のいつもの中国女子が
客のテーブルの上でギョーザを仕込んでた



コックは急に来なくなった常連客を覚えてて
サービス!サービス!て
作りたてのギョーザを出してくれた
ギョーザ自体はすごく美味かったけど
それが浸かっているスープがしょっぱすぎた
うまいですか!聞くんで
うまいす、言ったらジャムおじさんみたいな顔でニコニコして
良かったなあお前!みたいなことを中国女子に言って
幸薄そうな中国女子もにっこりした



だんだんその中国女子が好きになってきて凝視してたら
そこの女社長が金切り声あげて帰ってきて
なんで今まで来なかったのか!とか怒られた


地震のあと店を改装したらしく
壁キレイになりましたね、て言ったら
あたしとコックで全部塗ったよ、と言う
近くでよく見たけどプロの仕事みたいで塗りあとが全くない
しかも2人だけで壁ぶっ壊して少しだけ店内広くした、と言うので仰天した



オレの婚約者マイコはまだいるの、て聞いたら
上で寝てるらしかった
中華料理屋のビルは丸ごと社長の持ち物で
3〜5階は住居になっている


話を聞くとマイコは17人ぐらいいるらしくて
幸薄中国女子もマイコらしい
ホテルの支配人だったマイコよりオレ的には
こっちのどこか気の毒な留学生マイコのほうがいいなあと思いつつ店を出た



文化大革命の時に結婚した、社長と旦那のなれそめも聞いたけど
金切り声と日中チャンポンでよくわからなかった
結婚当初は旦那のほうは箸も靴もなかったらしい
だから結婚するのにお金がなくたっていいんだ、ということだった


やはり中国はいろいろスケールが違う
全然関係ないけど店に浪曲協会のお偉方がいたみたいで
浪曲の未来について熱く語ってた




そういうわけで渋谷のフレッシュネスバーガーNOW
眠い気がする
やっぱ美味いわここ