外人の巣窟に飛び込んでブチ切れされるらんま・7

三時間くらい寝た


向かいの極道が
俺が北海道に行くのは、これが最後になるかもしれねえぞ!て
大声で電話してる声で起きた


最近極妻とケンカして
あんたみたいなはぐれヤクザは北海道がお似合いよ!て言われてたけど
その影響か
わたくしは北海道のヤクザ事情は知りません



イタリア人も起きて
やれやれと二人で笑った
とりあえずコーヒーをいれる
イタリア人は砂糖をドバドバ入れたけど、飲むと吐きそうだと言って結局手をつけなかった


もう帰らなければなりません



昼過ぎにゲリラ豪雨になったけど、
朝の6時は晴れていた


忘れ物はないね?バッグは持ってなかったよね
というとギョッとした顔で立ち止まるイタリー
おいおい・・・


デンマーク人の部屋に置いてきたのだった


彼は両腕をひろげて天を仰いで
Oh、マドンナ・・・
て言った
オーマイゴッドのイタリア版はマドンナになるのかと思うと何かおかしくて
オレはひそかにニヤニヤした


しかし彼はマジにテンパっていて
日本堤はこっちの方角ですか?と一人で行こうとしている

まあよくあるよ。
酔っ払っていたし、昨日は色々あったからさ
と言ってアイホンで電車での行き方を調べるオレ
昨日の住所が、マップにそのまま残っててよかった


たぶんチャリが一番早く着くけど、
警察に職質された時の面倒を考えると気が遠くなるので
つくばエクスプレスに乗って南千住まで行く


あの韓国人がいきなり誘わなければ、こんなことには・・・マドンナ・・
たぶんそんな感じのことをイタリア語でぶつくさ言ってた


気持ちのいい朝で
どのうちのオバンも玄関先の植込みに水をやっていた
イタリーの横でビーチボーイズを歌う俺



問題は
ゲストハウスの入り口のドアが開いているかということ


イタリア人「開いてます。問題無い。


バカだなあ・・・
俺もたぶん逆の立場だったら、同じように言うと思うけど
まあ開いてなくても、開くまで待てばいいよね
という
典型的な負け組の発想



しかしドアは開いていた
当然のようにドアを開け、何の恐れもなく飛び込むイタリア人
俺はマルティゲスが怖いので外で待つ


カバンをしょって、すぐ戻ってきた
何か飲むか?とまず彼は言う
お茶をおごってもらう


部屋のドア開けたらやつは寝ていて、
「・・あれ?どうしたの?・・
昨日ブラジル人が来てボコボコにされなかったのか?
「いや・・・?誰もこなかったよ・・?



そんなはずはない。もう一人の韓国人は?



いなかった。



・・・


おそらくゲストハウスには韓国人が住んでいて
そこにぶち込まれたのだろうと思う
最悪のシナリオとして二人とも完膚無きまでボコボコ
今もあそこから出れていないのではないか


タクシーに乗る時に教えてもらったイム君の携帯番号に
二回かけたけど出てもらえなかった



あのデンマーク人は・・ちょっと頭が遅いんですよね。わかりますか?


まあハマジみたいな顔してたもんな
ドアが開いてて良かったね!て言ったら
僕はいつもラッキーなんですよ、てことだったけど
デンマーク人が一番だろう


まあ起きてからシボられるのかもしれない
とにかくもうオレは日本堤には行きたくない



ラッキー、て日本語でなんていうんですか


ついてる


あー!ついてるついてる!


新御徒町
帰って寝ます。ファカマザファカー・・
と言って我々は別れ
やっとオレは一人になった


バカをかまえば日が暮れる、ってよく言ったもんだ、
て自分ながら思った
バカ同士だと次の日になっちゃう



9時ごろ部屋に戻って朝飯を食べ
六時間くらい寝た


次の日は金太郎で三時間くらい寝た


まあ寝てる方だけど
昨日の夜7時ごろからすごく眠くなって
今起きたけど13時間寝てた


腰いたい


つーか書くのも疲れるよな
まあ誰も書けなんて言ってないけど