今朝は早かった
7時に棺に釘を打ち
8時に霊柩車にのせて出発
11時ごろにはじいちゃんは骨になった
火葬場の職員は
区役所の職員みたいにIDカードを首から下げていて
灰色の作業着がすごくしっくりしてた
有無を言わさない堅い壁を張っていて
超無口な傭兵みたいだった
じいちゃんの骨は彼らの手で割られ細かくされ
ギュッギュッと圧迫されて
30センチ立方くらいの骨壷にコンパクトに納められてしまった
骨は足の方からアルミの塵取りと火かき棒で
おなじ銀色のアルミの台にまとめられ
そこから我々がお箸で適宜つまみ取りツボに入れ
あとは職員が器用にかき集めて
テーブルの上のパン屑を捨てるように片付けていった
頭蓋骨の方は職員は白い手袋を取り
素手で割り、詰めた
火葬場に響くギュッギュッ、バリバリという音に
みんな黙って口を開けてた