寺についての長い話

寺というところは
なんかの事情で住むとこをなくして困ってる人を
無償で置いといてくれるらしい
昨日の釣りバカでやってた



ススキノで冬に金なくなるまで飲んだくれて
寒くてしょうがないからススキノの寺に忍び込んだことがあった
ガラス戸の鍵閉まってなかったんで


広い畳の部屋にでっかい仏壇があって
隅っこに座布団が重ねられてたんで拡げてそこに寝た


バタバタ音がするんで目が覚めてまわり見たら
たくさんの坊さんたちが廊下を雑巾がけしてた
僕が寝てるのに当然気付いてたはずだが
起こすでもなく見るでもなく
座布団もとに戻してぼんやり眺めてたら一人の坊さんが部屋にその座布団並べはじめて
どうもお経を読み始める雰囲気だったのでこっそり出た



あと松本に厄よけで有名な寺があって
マイナス思考な年下の先輩高田さんをつれてった思い出
隣で骨董屋もやってる変な寺だった
付き添いで来ましたと言ったらついでに僕もやってくれた
高田さんは厄よけの熊手みたいなのを500円で買わされてて
何かあるごとにあれ効かねーとこぼしていた



いざとなれば出家も悪かないな