いつの間にかねてた
FMをつけっぱなしだった
NHK‐FMでラジオ深夜便が流れていて、
医者の永田勝太郎さんとの対話
びっくりした
夢中で聞いた


もう死が間近の患者がいきる意味を見い出して、医者が考えていたよりもずっと長くいきる話だった


こんなことがありましてですね
こんなことがありましてですね
というふうに実例を何個も何個も出して
そのどれもがマザマザと目に浮かんできた


しかも一時間ずっとしゃべっているのを聞いているなかで
一回も言葉を間違えなかった
結構な早口だったんだが


言葉につまったのは一回
自分の体験を思い出して泣きそうになった時だけだった



聞いていて、説得力とはこういうことかと思った



たぶん自信だろう



話のテーマであった
人には必ず生きる意味がある、ということに
永田先生はすごい自信を持っていた
そこから語られた実際の話は全部、医学的にいって奇跡的、という話ばかり
もうあと三ヶ月とみていた患者が
40年も生きた
というような話ばっかりだったんだけど
実際にあったんだろうな、と思える
別に作り話でもいいや、とも思えた

その説得力で、リアリティがあとからついてくる感じがした




すごい人だ、と感動して、
医者ということよりも
話し手の先生としてお会いしてみたい、
とまで思った

ふと起きたときにすぐこういう話が聞けたことは運命的だとまで思った




対話はもちろん録音で
話の聞き手が今夜のナビゲーターでもあったんだけど
録音が終わると先生の名前と勤めている病院の名前をいって
人名を漢字でお知りになりたい人がいらっしゃるということで、といって
先生の名前の漢字を伝えて
そしてすぐに曲名をいって
曲が始まった


僕がこんなに感動してるんだから
対話した感想とか言うかな、と期待してたんだけど
NHKのそのクールさが好き


ってアンコール放送だった